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市民グループ
“スパウザ小田原”買いとりを考える会
の公開質問状への市からの回答に対して
会が見解を発表しました。


(会の「公開質問状」はこちらです→)
(市の「公開質問状への回答」はこちらです→)


スパウザ小田原#モ「とり問題の
公開質問状に対する
小田原市の回答への見解、
および今後の会の活動について

1.公開質問状の回答に対する見解

 当会が4月2日に行った、小沢良明小田原市長に対する「スパウザ小田原#モ「とり問題に対する公開質問状」は、回答指定日の17日より遅れること8日、4月25日に回答がなされました。
 この内容は、抽象的表現に終始し、回答の求めを意図的に回避するなど不誠実な点がみられ、不満足なものといわざるを得ません。以下、7つの質問項目にそって指摘したいと考えます。

@ 買いとりによる市民のメリット、デメリットについては、国の施設継承が市民のメリットにつながるとするだけで、メリットの根拠、内容が不明で回答になっていない。そもそも、国策の失敗によって投売りされたスパウザを継承することが何で市民のメリットにつながるのか、全くわからない。また、なぜ買いとりかの説明を市広報へ掲載すること、市民と市長のホット懇談会♀J催の求めにも無回答である。
A 議会に諮らず調査費600万円を予備費流用したのは議会軽視ではないかとの指摘には、「市議会からの要請もあり、緊急に行う必要があった」としているが、議員への説明会で1議員から「買う前によく調査するように」との要望を、「議会からの要請」とすり替えるのはもっての外である。議員説明会は審議権、議決権もないただの説明会である。
B まだ買ってもいないのに公募し、委託先を決めようとしているのは既成事実の積上げ行為ではないかの問いに、市は「リスクを回避しようと」事前に公募し事業者を決定しようとしていると回答している。逆にいえばこの回答は、市がそれだけ危険(リスク)な買い物をしようとしていること自ら認めたことになろう。
C 賃貸料年4億3千万円(実質収入は1億9千万円)で巨大施設の維持・管理ができるのかの質問には、「所有者の責務として、将来にわたって備えるべき経費を留保することが可能」と抽象的に答えるのみで何をいいたいのかわからない。施設の維持管理への懸念に対し、具体的数値も示さず説得力ゼロの回答である。
D 市民への割引き料金≠考えているかの問いには、3月議会ではその考えはないと答弁しているのに、この回答では業者のプランまかせといういいかげんなものになっている。
E 委託先決定の審査員は公募するのか、審査過程の情報公開はあるのかの問いには、審査会の構成と役割について説明はあるものの、公募は行わず市の選任とし、審査過程も明かにされないようで、不透明感はぬぐえない。
F 将来民営化を考えいずれ施設を手放すなら、いま市が積極的に買いとる理由はないのでは、との問いに、民間が取得した場合の施設利用の不明、まちづくりへの悪影響の懸念、市の意向にあった業者選定での国策引継ぎをあげている。しかし、求めた「民営化」のことについては、市は公募条件に将来の「民営化」に触れていながら、この問題の回答を回避したのは不誠実である。

2.当会の今後の活動について

 4月29日役員会を開き、公開質問状への回答を検討し、会としての見解をとりまとめるとともに、次ぎの活動を展開することを決定しました。

@ スパウザ小田原#モ「とりの是非について、市民アンケートを行う。
 アンケートは市民(有権者)1,000人を無作為抽出し、往復ハガキにて3択方式で5月20日までに回答を求める。
A その結果をみて6月議会に「スパウザ小田原#モ「とり中止を求める請願書」を提出するかどうかを判断する。

市議選立候補者へのアンケート結果について

 当会ではスパウザ小田原≠フ買いとり問題について、小田原市議会議員選挙に立候補した32名に対し、往復ハガキによるアンケートを行いました。しかし、回答者はわずか6名でした。(回答を寄せたのは飯山茂雄、木村信市、志澤清、関野隆司、田中利恵子、原田敏司の各氏)今後市政に関わろうとする26名の候補者が、5分もあれば記入できるアンケートに答えず、市民に大きな関心を巻き起こしているこの問題に対し回答を回避したことは、これらの人たちの政治姿勢が問われることになるでしょう。


                          2003年5月1日
                          スパウザ小田原#モ「とりを考える会
                                 代表   金子あそみ
                                 事務局  岡崎  明