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トップページトピックススパウザ小田原買い取り問題>2003年2月23日付「しんぶん赤旗」




リゾート施設の「スパウザ小田原」

赤字
続き
 市購入に疑問の声

党市議団、畑野参院議員が調査



スパウザ小田原の中心施設
手前はバーデ・スポーツ棟
後方は12階建の豪華な宿泊施設


 神奈川県小田原市根府川にある独立行政法人の一つ、雇用・能力開発機構所有の勤労者リフレッシュセンター「スパウザ小田原」が、小泉「行革」により“身売り”されることになりました。同市が譲り受ける意向で、市民からは、「こんなものに市が手を出して赤字を背負わないか」など疑問の声が上がっています。
 この問題を重視した日本共産党の畑野君枝参院議員は19日、党市議団の関野たかし、原田としじ、田中りえ子の3市議、党西湘地区委員長の鈴木新三郎委員長、岡崎明元市議とともに、同施設の管理・運営実態などを調査しました。また、「スパウザ小田原」の成田孝士支配人らと懇談し、営業収支や経営の状況などを聞きました。
 成田支配人らは、所有者の機構側が固定資産税、庭園管理などに年間3億円を負担しているほか、年間約2億2千万円の運営費を出しているにもかかわらず、開業してこの4年間は赤字続きであることを説明しました。
「スパウザ小田原」は、面積24ヘクタールの敷地に相模湾を望む12階建ての豪華なリゾートタイプの施設。本館は167の客室と健康管理センター、カルチャー室、ボウリング場、レストランがあり、入浴施設、ゴルフ練習場、プール、テニスコートなども併設しています。
 ミカン園転換跡地利用として誘致されたもので、総事業費は土地と建物で455億円。財源は雇用保険。開業5年目にもかかわらず約8億円で手放すとみられ、譲り受ける小田原市は民間委託を考えているといわれています。
 同市議団は、この施設の問題点を掘り下げ、市民の声を聞きながら対処していくとしています。