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2006年9月号外(2006年9月発行)


お城通り地区再開発事業

やっぱりおかしかった!

一般業務代行者の公募
1社独占
(村井敬合同設計)

なぜ今、業務代行者の途中契約解除
村井敬氏、事業者として公募参加か?

日本共産党小田原市議団
 早くから問題を指摘



 4年前の6月議会で一般業務代行者の公募に、
「なぜ、1社しか応募がなかったのか」「期間が短か過ぎて、他のところが事業を検討することができなかったのか、応募の仕方が充分に知らされていなかったのではないか、もともと形ができていたのではないか」と質したのに対し、市長は、「多数の資料請求や問い合わせがあったが、結果的に応募したのは1件」と答弁しています。

事業の継続に
議会で反対意見が続出


 7月28日、多くの市民が傍聴する中、市議会・都市建設常任委員会が開催され、お城通り再開発事業に関し、次のごとく報告されました。
 @準備組合役員会で、業務代行者椛コ井敬合同設計との契約を解約した。A理由は、村井敬合同設計は資産投資家との関係が深く、各種プロジェクトの実績もあり、事業推進に誤解(インサイダー取引の疑い)を招かぬため。B今後の事業施行者公募などの業務は、新たなコンサルタントを募り入札で選ぶ。C事業を急ぐので、7月中に新たなコンサルタントによる公募要項を決め公募に入りたい。D10月には事業施行者を決定したい。
 この報告に対し、委員長を除く6人の委員より質疑があり、1人の委員のみ事業の継続に賛成、4人の委員から即時中止または見直しのため一時白紙に戻すべき、などの意見表明がありました。
「議案審査ではないので、決議はしないが、執行部は各委員の意見に配慮し検討すべし」との委員長見解が示されました。


いま声をあげるとき

市民のための
城下町ホール建設と共通の問題が



 城下町ホールの基本設計の市民説明会が2回開催され、予定時間を超えて激論となりました。音響は本当に大丈夫か、6つもの多機能は無機能にならないか、駐車場は50台で良いのか、災害時の安全は確保できるのか、これからの城郭整備を考えると立地場所が問題、百年のホール建設ならばもう少し時間をかけるべきではないか、駅前再開発ビルとの関連性はどうか、などたくさんの声があがっています。
 駅前再開発ビル問題とも深く関連しています。小田原で多くの市民団体が声をあげ、大きな力を発揮しはじめました。市民参加のまちづくりを、市民のみなさんといっしょに進めて行きましょう。


これまで全ての業務を代行

村井敬合同設計
代表取締役 村井 敬
 他に役員 4名

  ※委員会資料より

(株)村井敬合同設計は「事業化計画の概要」
「資金計画」「再開発ビル基本設計」などの
業務を代行してきました




駅前再開発ビル予想全景イメージ


事業者として公募に応じるかも


綜合商事
代表取締役 村井敬
 他に役員 5名
  ※委員会資料より

小田原市は、村井敬氏の関連会社
(株)綜合商事が、
再開発ビル事業施工者の公募に
応募することもあると言明。




小田原駅前の再開発ビル

基本設計にも数々の欠陥が

後世に負担を残す、 白紙に戻し見直しを


 小田原市は市議会・都市建設常任委員会に対して、お城通り地区再開発ビルの基本設計内容を報告しました。現在再開発準備組合のホームページ
(http://www.geocities.jp/oshirodoori/)
で公開されています。
 市民団体は、市長から市民への直接説明を何度も要請していますが、小澤市長は一切応じず、計画予定通り強行の姿勢を変えていません。しかし市議会では質疑を通じて問題点が明らかになり、多数の議員から「待った」の声があがっています。
 これまで予定になかった、突然の不自然な契約破棄に対して、「出来レース」「はじめから関連会社の参入は決まっていたのではないか」など、逆に疑惑の目で見る厳しい声があがっています。


ある専門家の指摘

   
(1)@小田原駅からの歩行者の、途中道幅約3mでアクセスが悪
    い。(図1)
   Aお城通りに出たお客は車の進入路まで行って入らなければ
    ならない。(図1)
   B小田原駅からのお城の見通しが悪い。(図1)
   Cお城通り道路面と再開発地路面との高低差が約3mもあり、
    急坂を登るような車の出入りとなる。(図2)
   D大ホールの10メートルの間仕切りは大きすぎる。収納も大変。
    (図3)
   E宴会のときあらかじめ準備し料理を並べておくスペースがな
    い。(図3)
   Fホテルの玄関に大型バスが入れない。(図4)
   G業務用の車と一般客の車の通路が同じ。こんなことは普通
    ありえない。(図4)
   H食堂、ホテルがこれだけあるのに、ごみ置き場が狭すぎる。
    (図4)
   Iお城通り沿いに緑道を設けるが、残留建物の裏を通るため
    ジグザグとなり、景観もバリアフリーも大きな問題。(図4)
(2)都市計画法では問題があるような計画が優良建築物等促進法
   では許されてしまう。補助金だけ確保してやりたいようにやれる
   ようにしている。計画は無茶。
(3)@都市商業、コンベンション、ホテルは本工事で内装まで行って
    しまう。テナントを誘致しやすいようにこういうやり方をすること
    もあるが、すでにテナントが決まっている可能性があると考えら
    れる。
   A不自然な施設配置もあらかじめテナントが決まっているとする
    とうなずける。
(4)定期借地権も東京や横浜では10年から20年に設定している。
   50年は無理。



図1 再開発ビル外観予想


図2 再開発ビル側面


図3 コ ン ヘ ゙ ン シ ョ ン ホ ー ル 平面図


図4 上から見る


設計ミス
完成してからでは解決不能



 川東タウンセンターマロニエの会議室の音響が最悪で、利用者から苦情が続出しています。こうした欠陥は建物が完成してからでは解決の方法がありません。



くらし・福祉をあたたく

まちづくりは市民参加で

日本共産党のお約束
みなさんとご一緒に



庶民大増税に反対し、
 いのち・くらし・教育を守る


☆ 庶民大増税ストップ
☆ 高すぎる国民健康保険料の引き下げ
☆ 就学前児童の医療費無料化
☆ 特別養護老人ホームの増設
☆ 介護保険料・利用料の減免
☆ 高齢者医療費助成制度の存続
☆ 重度障害者医療費無料化の堅持
☆ 公共料金の値上げストップ
☆ 30人学級の実現
☆ 校舎の改修と建設

市民合意のまちづくり

☆ お城通り地区再開発ビルの白紙撤回
☆ 城下町ホールは徹底した市民討議と合意で
☆ 世界城下町サミットの中止
☆ レインボーヒルズ構想の取りやめ
☆ 高層マンションを規制し景観を守る
☆ 市内商店街・中小企業・地場産業・農漁業の振興
☆ 震災対策の抜本的強化
☆ ゴミの減量化と資源化の促進
☆ 緑と地下水を守り、久野川・関口川・下菊川
  などの水害対策
☆ 国府津駅などのバリアフリーの促進

平和を守る

☆ 憲法をくらしに生かし、教育基本法を守る
☆ 平和都市宣言にもとずく平和施策の推進

住民が主人公の行政へ

☆ 民間委託・民営化の取りやめ
☆ 国の強制的な市町村合併に反対
☆ 行政経営担当顧問制度の廃止




左から田中・関野・原田市会議員


みなさんと力をあわせて実現しました



◆ 子育て・教育・医療
○ 学童保育所を全小学校区に実現しました。
○ 小・中学校の校舎等の耐震診断と改修を促進しました。
○ 小・中学校の校舎リニュアル調査研究を促進しました。
○ 中学校普通教室に暖房機を、保健室にエアコンを設置しました。
○ 30人学級実現を迫りスタディ・サポート・スタッフ事業を促し、
小1の35人以下学級を実現しました。

◆ 医療
○ 6歳未満児の医療費無料化を促進しま した。(所得制限付)

◆ 環境・防災
○ 耐震性防火水槽の増設を促進しました。
○ 国府津・松田断層の調査を促進しました。
○ 木造建築の耐震化への援助が実現しました。

◆ まちづくり
○ お城通り地区再開発事業等の情報を市民のみなさ んに提供し、共に運動を前進させました。
○ 鴨宮駅にエスカレータ等設置が実現しました。
○ 関口川の一部改修が実現しました。



市民連絡会が開催した
駅前再開発問題を考える
ワークショップ(6月11日)



鴨宮駅南口の
エスカレ−タ−


◆ 産業・財政
○ 市土地開発公社等高利率借入金の低利率借り換え を促進しました。
○ 農業後継者への援助、地域特産物への援助を促進 しました。

◆ 平和
○ 平和都市宣言の実現と平和施策を促進しました。