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136号(2005年5月発行)

【目 次】
3月議会代表質問 田中利恵子議員

《お城通り地区再開発ビル》 
なんと高さ127メートル、天守閣の2倍に

みなさんと力を合わせて前進させました

ボートピア設置計画に反対!

陳情審査で関野隆司議員


   

日本共産党
田中利恵子議員が代表質問
障害者・お年よりの
福祉を守れ!
小田原市3月議会


タワービル建設を批判
子育て、教育などの
充実を求める



代表質問に立つ
田中利恵子議員

 3月議会の本会議において、田中利恵子議員は、日本共産党を代表して質問にたち、小澤市長に大型開発を自粛し、福祉タクシー券削減などの福祉切り捨ては止め、子育て、教育に力を尽くすよう求めました。


 突出する市の借金
 大型開発の中止を求める


 田中議員はまず市の財政を問い、平成15年度決算で公債費(元利償還額)負担比率が県内19市中横浜市に次ぎ2番目に高く、湘南6市の中で突出している。原因は小田原駅東西自由連絡通路など大型開発推進にあり、不要不急のお城通り地区再開発事業や西部丘陵地整備構想の中止を求めました。


 国民負担増を許すな
 平和施策の拡充を


 国は定率減税縮減・廃止、年金・雇用保険料値上げ、介護保険料・利用料の値上げなど二年間で7兆円もの負担を増やし、消費税増税も検討している。国に国民負担増の中止求めよと主張。 今年は被爆60周年の節目の年であり、本庁やマロニエロビーでのパネル展示など平和施策を提案しました。


 福祉タクシー券の
 削減はすべきでない


 福祉に関し、高齢者の在宅重度要介護者家族慰労金、敬老行事費の減額・廃止はすべきではないと迫り、福祉タクシー券は障害者の貴重な交通手段で利用者は増える傾向にあり、削減するのではなく増額すべきと強く主張。高すぎる国民健康保険料の引き下げ特別養護老人ホームの建設・増床を求め、国際医療福祉大学誘致問題では結論を急がず十分な議論をと質しました。


 市立保育園の
 民間委託の中止を


 小子化が進む中、保育は行政の大きな責任であり市立保育園の民間委託の中止を強く要求。5歳児までの医療費無料化を評価し就学前までの拡充を要求。放課後児童クラブの手狭な施設の拡充と六年生までの受け入れを提起。学校教育では35人以下学級の実施、保健室へのクーラー設置、校舎リニューアル事業、スタディ・サポート・スタッフ事業の拡充等を評価し、その上で30人学級の実施、2学期制導入に慎重な対応、中学校へのストーブ設置小中学校へのクーラー設置など提起。 侵略戦争を美化する中学校歴史教科書は問題があり、教科書採択は慎重かつ公平、公正に行うよう求めました。


 大切なのは中小企業支援
 まちづくりは市民とともに


「小田原市企業立地促進条例」は大企業の設備投資に市が助成するもの。 窮地に立つ中小企業こそ支援をと主張。
 お城よりはるかに高い100メートルを超える再開発ビルの建設は、観光の要である小田原城の景観を著しく損ね、市民要望とも掛け離れ、破綻する恐れも高く事業の中止を、また県の土地利用方針に反し環境破壊のレインボーヒルズ構想の中止、城山の高層マンション計画を質しました。



《市長・教育長答弁》

 これに対し、公債費負担比率はお城通り地区再開発事業用地の先行取得に係わる地方債の一括償還により上昇。特殊要素であり突出と考えていない。福祉タクシー券の減額は自動車税の減免との併用はできないとしたためであり、教科書採択では公正かつ適正に進められるべきなどと答弁。中学校保健室の暖房機は順次整備し、小中学校保健室のクーラー設置は未設置二七校で実施することを明らかにしました。


《お城通り地区再開発ビル》 
なんと高さ一二七メートル、
天守閣の二倍に


 小田原駅東口のお城通り地区再開発ビルの高さがなんと127メートル、小田原城天守閣の2倍になることが、4月13日の都市建設常任委員会で発表されました。この計画は全体事業費129億円、市も最低37億円負担する巨大事業です。万一着手し破綻すると市は大きな痛手を被ることになります。
 お城からわずか500メートルの地に天守閣をはるかにしのぐ高層ビルの建設は、観光の要である小田原城の風格を失わせ景観を著しく損なうことになります。





みなさんと力をあわせ
前進させました



今年実現したこと

○ 鴨宮駅南口にエスカレータ、エレベータを設置する。
○ 平成18年度末までに、北口、駅ホームにも設置する計画。




○ 今年10月から5歳児まで小児医療費無料化(所得制限付き)

○ 下曾我小学校に学童保育(放課後児童クラブ)開設。片浦小を除く24小学校区に設置実現。

○ 小学校2年生も対象にスタディー・サポート・スタッフ(補助教員)を配置。従来一年生のみ。今年2年生で35人以上のクラスがある小学校にも1人配置)

○ 保健室にエアコン設置。

○ 木造建築の耐震診断に二万円、耐震補強工事に上限五〇万円の補助。

○ 久野小学校に耐震性防火水槽設置。設置一九箇所となる。

○ 植木剪定枝堆肥化を提起。今年剪定枝粉砕機を10台購入し貸し出す。農協が2台購入するのに補助。

○ 片浦診療所の診療時間延長。

○ 入札制度の改善。

○ 近隣住民に被害を及ぼすマンションの乱立防止を提起。今年市は高度地区指定による高さ規制を行なう。

○ 文化財保護を提起。今年千代廃寺の調査研究の整理を行なう。


今までに実現したこと


○ ゴミ焼却炉にバグフィルターを取りつけダイオキシン対策を施す。

○ 過度な地下水汲み取りによる塩水化を防ぐための調査を提起し実施。

○ 平和都市宣言と平和施策の実施。

○ 小・中学校校舎、体育館の耐震診断、耐震工事の促進。

○ 築20年以上の小・中学校の老朽校舎の計画的改修を提起。昨年に引き続き白山中学の校舎リニューアル事業として実施。

○ 35人以下学級の実施。個別指導支援スタッフ事業の推進。

○ 農業施策、後継者対策。

○ 台風で溢水した関口川の改修。

○ 川東地区の無秩序な大型店進出の規制を提起。市は「川東南部地域の安全・安心のまちづくり宣言」を発す。

ボートピア設置計画に反対!

陳情審査で  関野隆司議員



 小田原駅東口の真砂寿司に競艇の場外舟券場(ボートピア)設置計画が再浮上してきました。
 3月20日の総務民生常任委員会で”ボートピア設置計画に反対”の陳情に、関野、桧山、相澤議員は賛成したものの、賛成少数で不採択となりました。なお、田中議員の代表質問に、小澤市長は「ボートピアを決して好ましいと考えていない」と答弁しています。